- くも
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くも【蜘蛛】クモ形綱真正クモ目に属する節足動物の総称。 体は頭胸部と腹部とからなり, 胸部に四対の歩脚がある。 腹端に紡績突起があって糸を出す。 普通, 八個の単眼をもち, 複眼はない。 頭部には脚の変化した触肢がある。 糸を出して巣を張るオニグモ・ジョロウグモなどと, 巣を張らないジグモ・ハエトリグモなどがある。 分類上は, 昆虫よりサソリ・ダニなどに近い。 ﹝季﹞夏。→ 蜘蛛の子IIくも【雲】(1)空気中の水分が凝結して水滴・氷晶となり, これらが群れ集まって空中を浮遊しているもの。 主として, 気流の上昇に伴う断熱冷却により発生する。→ 雲級(2){(1)}の位置や形状などからの比喩的用法。 (ア)身分・地位がはるかに高いことのたとえ。
「~の上の人」(イ)一面にひろがったり, たなびいたりしているもののたとえ。 「花の~鐘は上野か浅草か(芭蕉)/続虚栗」(ウ)気持ちや表情などの晴れ晴れしないことのたとえ。 「~晴れて身にうれへなき人の身ぞ/山家(雑)」(エ)(火葬の煙を雲に見立てて)死ぬことのたとえ。 「程もなく~となりぬる君なれど/新千載(哀傷)」
(3)家紋の一。 {(1)}の形をかたどったもの。 主に寺院の紋とする。~衝(ツ)・く非常に背が高いさまのたとえ。 雲を衝く。「~・くばかりの大男」
~となり雨とな・る(1)〔杜甫・貧交行「翻手作雲, 覆手雨」〕人情が軽薄で変わりやすいこと。 物事の変転きわまりないこと。(2)〔宋玉「高唐賦」にある, 巫山(フザン)の神女が雲となったり, 雨となったりして楚(ソ)の襄王と契ったという故事から〕男女の仲のきわめてむつまじいたとえ。 雲雨。(3)跡形もなく消えてなくなること。「月もはや影傾きて明方の~・る/謡曲・融」
~にかけ橋かないそうもない分不相応な望み。~に汁(シル)〔雨乞(アマゴ)いで, 雲に雨気が生じることの意〕事のなりゆきが好転しそうなことのたとえ。~に臥(フ)・す雲のかかる深い山中に生活する。「~・す峰の庵の柴の戸を/玉葉(雑三)」
~は竜(リユウ)に従い風は虎(トラ)に従う〔易経〕天子に徳があれば, 必ず賢臣があらわれることのたとえ。~を霞(カスミ)いっさんに走って姿を隠してしまうさまにいう。 くもかすみ。「~と逃げ去る」
~を掴(ツカ)むよう物事が漠然としていて, とらえどころのないさまにいう。 風を捕(ツカ)まえる。「~な話」
~を衝(ツ)・く「雲衝く」に同じ。~を遏(トド)・む飛ぶ雲を止めるほどに, 音楽や歌声が美しい。 遏雲(アツウン)。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.